業務効率化

ビジネスの業務が変わる! RaaSとはどのようなもの?

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近くのお店によったら、「「Pepper」君が出迎えてくれた!」というようなことはありませんでしたか? 「ソフトバンク」が提供しているPepper君をはじめとして、ロボットをレンタルして接客などに利用する企業も段々増えてきています。こういったロボットを企業からレンタルするようなサービス形態を「RaaS」(Robot as a service)と呼びます。

今回は少しずつシェアが増えているRaaSとはどのようなものか、その概要や、導入することでどんなことが可能になるかなどをご紹介。「RaaSが社会に広まれば、私たちの暮らしがより便利になる」ことを感じ取っていただけたらと思います。

目次

RaaSとは

RaaSでできるようになること

RaaSの今後

まとめ

RaaSとは

RaaSとは和訳すると「サービスとしてのロボット」。ロボットを所有している企業がクライアントにロボットを貸し与え、利用料金を取ることでビジネスが成り立っています。

ロボット制御用のソフトウェアはクラウドベースで提供されます。このソフトウェアにプログラムを行うことで「あいさつされたときはお辞儀をする」など、クライアントが独自で命令内容をロボットに追加することが可能に。RaaSは、「カーシェアリング」などと同じ「シェアリングエコノミー(資産を複数人で分け合うことによって利益を得る形態)サービス」に分類されます。

関連ページ:シェアリングエコノミーとはどのような考え方?
関連ページ:シェアリングエコノミーのメリットとデメリットとは?

RaaSでできるようになること

RaaSを導入すると、次のようなことが可能になります。

・人手不足の解消
・業務の効率化
・危険な業務の代行

人手不足の解消

現在の社会は慢性的な人手不足に悩まされており、「どうやって少ないリソースで経営を回していくか」に焦点が当てられています。RaaSを利用すると、このような社会問題の解決にもなります。

例えば先ほどのPepper君のようにビジネスの接客を代行してもらったり、飲食店では料理の給仕を代行してもらったり・・・今まで人の手でしかできなかったことが、ロボットで代用できるようになります。

こうすることでリソースが少ない企業でも人手不足を解消することができ、安定した経営を行うことができるようになります。

業務の効率化

材料の持ち運びや掃除など、仕事にはやることが大体決まっていてパターン化されているものもあります。RaaSにそういった業務を任せれば、企業の業務効率化にもつながります。
例えば材料の持ち運びをロボットに任せれば、スタッフは商品製造や事務作業など本来の業務に集中できるし、掃除をロボットに任せれば顧客管理や営業分析など、他に手を回したい業務にスタッフを増強することが可能です。このように定型的な仕事をロボットに任せることで、力を入れたい仕事に人間が時間をさける環境ができあがります。

さらに現在のロボットはAIが進化し、「〇〇にある〇〇を持ってきて」といえば、指定したものを自分で選んで持ってきてくれたりします。より精密な作業が可能になったことにより、ロボットに任せられることも段々増えており、さらなる業務の効率化が望めるでしょう。

その例が「アシモ」などでロボット業界の先導者になっている大手自動車メーカー「ホンダ」が開発した「パスボット」。パスボットでは来店した顧客の性質に応じて、「カートを持ってくる」、「おすすめ商品コーナーへ案内する」など、お店のスタッフと同じようなことができるようになっています。

パスボットなどの精密な作業ができるロボットが普及すれば、さまざまな店舗で人間の店員とロボットの店員が共存している社会が見られるかもしれません。

危険な業務の代行

災害現場など、危険な現場での作業をロボットに任せる取り組みも増えています。RaaSを利用すれば、こういった危険な現場での業務もロボットに任せて安全に行えます。
これもホンダの例になりますが、ホンダでは「Autonomous Work Vehicle」という自動で走行するビークルを開発。他企業と提携して走行試験などを行っています。

Autonomous Work Vehicleではアタッチメントを取り付けてさまざまな環境に対応。汎用性が高く、危険な場所への偵察や災害での救助活動など、危険な場面でも活用できます。

RaaSが普及すれば、危険な業務をロボットに代行させる場面が増えてくるでしょう。

RaaSの今後

RaaSは今後どうなっていくのでしょうか。すでにPepper君は導入企業がだんだん増えており、ホンダのパスボットなど、RaaSで提供される予定のロボットの種類も増えてきています。

このままRaaS普及が進めば自ずとサービス料金がこなれてくるので、中小規模の店舗でもRaaSが導入しやすくなるでしょう。「どこにでも当たり前にロボットがいる社会」の実現もそう遠くない未来のように思えます。

またロボットに搭載されるAIも段々「ディープランニング」などの影響で賢くなっており、人間と同じような作業をこなせるロボットの登場も現実味を帯びてきています。RaaSで人手不足の解消が進むのは間違いありませんが、ロボットと人間の共存という意味でも、慎重に法律を整備したりして、安全にRaaSが提供できる体制が整ってほしいものです。

関連ページ:ビジネスにディープラーニングを導入する際のポイント

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まとめ

今回はビジネスに革新をもたらすRaaSについてご紹介してきました。

RaaSが普及すると人手不足解消や業務効率化など、社会問題の解決や経済的にも好影響が見込めます。AIがどれだけ賢くなって、ロボットが人間の業務を代行できるようになるかも楽しみです。

ただしRaaSではロボットをカスタマイズしたい場合、プログラミングの知識が必要になってきます。RaaSをこれから導入しようか迷っている場合は、先にプログラミングについて知識をつけておくことをおすすめします。

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