「Facebook」や「Twitter」など、各SNSが広く使われるようになった現代。SNSではさまざまな「インフルエンサー」が活躍しており、ユーザーを引きつけています。そしてそんなインフルエンサーを利用してマーケティングを行うのが「インフルエンサーマーケティング」です。
今回はインフルエンサーマーケティングとは何か、そしてメリットや活用事例までご紹介していきます。「インフルエンサーマーケティングの定義について知りたい」、「インフルエンサーマーケティングを検討しているが、具体的なメリットや活用事例なども知って参考にしたい」という方はぜひご覧ください。
目次
インフルエンサーマーケティングとは
インフルエンサーマーケティングとは、そのまま「インフルエンサーを使ってマーケティングを行う手法」を指します。
インフルエンサーとは世間一般で大きな影響力のある人を指す言葉であり、一昔前で言うとテレビの有名タレントなどがインフルエンサーに該当します。しかしSNSの登場により、個性的な発言をする一般人も世間一般で影響力を持つようになりました。このようにSNSとインフルエンサーには、強い関係性があります。
インフルエンサーは、SNSで強い発信力を持っています。そしてSNSはトレンドなどを検索するツールとしても使われるようになり、毎日多くの方がSNSを使って情報を取得しています。その状況を活用できるのがインフルエンサーマーケティングです。
インフルエンサーマーケティングでは企業が直接あるいは仲介業者を通して、インフルエンサーと契約します。そして契約したインフルエンサーに製品やサービスを提供し、投稿で紹介してもらいます。するとインフルエンサーをフォローしているSNSユーザーに投稿が届き、投稿経由で自社の商品やサービスを宣伝できます。
インフルエンサーマーケティングでよく使われるSNSは、
・Facebook
・Twitter
・Instagram
などです。商品やサービスに合ったチャネルでインフルエンサーマーケティングを行うことで、宣伝効果は高まります。
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インフルエンサーマーケティングのメリット
インフルエンサーマーケティングには、次のメリットがあります。
・広告が届きやすく、嫌がられにくい
・購買決定に強い力を及ぼしたりと、ユーザーへの影響力が高い
・拡散で爆発的な宣伝効果を狙える
広告が届きやすく、嫌がられにくい
以前から企業の集客手法として使われている「Web広告」 には、いくつかデメリットがあります。
最近はWeb広告自体を嫌がり、「AdBlock」などの広告ブロックツールを使う方が増えてきました。広告ブロックツールでは広告枠に表示される広告をほとんどブロックしてしまうので、そもそもターゲットユーザーに自社広告が届いていない可能性があります。また仮に届いたとしても、あからさまに広告とわかるものはユーザーに一方的だと嫌われ、意図的に閲覧されない場合もあります。
インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーのフォロワーに広告用の投稿が届きます。ですからWeb広告と違ってブロックはされず、フォロワーに確実に投稿が届きます。またフォロワーはもともとインフルエンサーに興味があってファンになっているので、インフルエンサーの魅力を前面に押し出した投稿は例え広告でも嫌われにくく、積極的に見てくれる可能性が高いです。
このように広告が届きやすく、嫌がられにくいのがインフルエンサーマーケティングのメリットです。
購買決定に強い力を及ぼしたりと、ユーザーへの影響力が高い
現在SNSが消費者に及ぼす力は高まっており、インフルエンサーの投稿も強い影響力を持っています。実際多くの高評価を獲得し、商品やサービス購入をフォロワーに決定づけたインフルエンサーの投稿はたくさんあります。
これはインフルエンサーが、身近な存在であるという点に関係があります。身近な存在であるほど、人間は共感を起こしやすい生き物です。友達など身近な存在にすすめられた商品やサービスは、自分もつい使ってみたくなりますよね。
これと同じことがインフルエンサーマーケティングにも起こります。インフルエンサーの投稿は多くのフォロワーに共感を与えます。そして商品やサービスの投稿であれば、「あのインフルエンサーがすすめていたから、自分も買ってみたい」と購入意欲を刺激します。
このように購買決定に強い力を与えるインフルエンサーを利用できるのも、インフルエンサーマーケティングのメリットです。
拡散で爆発的な宣伝効果を狙える
投稿が拡散しやすいのも、SNSのメリットです。特にTwitterはバズる現象が起きやすく、多くの企業がキャンペーンを行う際は拡散力の高いTwitterを利用しています。
Twitterの「リツイート」、Facebookの「シェア」などの拡散機能を持ったSNSでインフルエンサーマーケティングを行えば、投稿に共感してくれたフォロワーが投稿を拡散してくれる可能性もあります。そうなれば、より多くの方に自社の商品やサービスの告知を行えます。
ただしInstagramは拡散機能が搭載されていないので、フォロワー以外の多くの方に投稿を見てもらうには「ハッシュタグ」の使い方が鍵になります。インフルエンサーもノウハウを持っているはずなので、契約時には相談してみましょう。
インフルエンサーマーケティングの注意点
インフルエンサーマーケティングには注意点もあるので、忘れないようにしましょう。
・自社との相性が悪いと失敗する
・ステマなどで信頼度が下がってしまう可能性もある
自社との相性が悪いと失敗する
インフルエンサーのフォロワー層はさまざまです。例えば10〜20代の若い女性に支持されているインフルエンサーもいれば、30〜40代の中年男性に人気のあるインフルエンサーもいます。
このようにインフルエンサーのフォロワー属性はさまざまなので、インフルエンサーのフォロワーと自社が紹介したい商品やサービスのターゲットユーザーが違う場合、マーケティングに失敗してしまいます。
インフルエンサーマーケティングを行うときは、契約したいインフルエンサーのフォロワーが自社の商品やサービスのターゲットユーザーとマッチしているかよく確認しましょう。
ステマなどで信頼度が下がってしまう可能性もある
インフルエンサーマーケティングでは、自然な形でターゲットユーザーに宣伝ができますが、投稿が宣伝であることを意図的に隠すとステマ扱いになり、発覚した場合大きく信用度を下げます。またインフルエンサーの個性が出ていないやらせのような宣伝投稿は、フォロワーに気付かれてしまい炎上する危険性もあります。
インフルエンサーマーケティングの宣伝投稿には、注意事項で宣伝であることを示すなどのマナーが必要になります。またインフルエンサーマーケティングの投稿内容は、骨子は企業が決めつつも細かい内容はインフルエンサーに任せた方が無難です。
インフルエンサーマーケティングの活用事例
ここからは、実際にインフルエンサーマーケティングで成功した企業を3つご紹介していきます。
・味の素株式会社
・日本たばこ産業(JT)
・株式会社ハーブ健康本舗
味の素株式会社
大手食品メーカーの「味の素」では、固形型の鍋調味料「鍋キューブ」の宣伝に料理専門家のインフルエンサー「リュウジ」氏を起用しました。リュウジ氏が実際に鍋キューブを使ったアレンジレシピをTwitterに投稿することで、多くのいいね!を集められました。
日本たばこ産業(JT)
日本たばこ産業(JT)が販売する「Ploom TECH」では、同商品アンバサダーの「伊東亜梨沙」氏が宣伝に起用されました。寝室でPloom TECHを使っているようなイメージの投稿はPloom TECHの煙が出ないなどのクリーンさをアピールできるものであり、多くのいいね!を獲得しました。
黒モリモリスリム
「株式会社ハーブ健康本舗」が発売するダイエット食品「黒モリモリスリム」の商品PRには、美容系インフルエンサーの「_umetomo_」氏が採用されました。美容に強い関係のある黒モリモリスリムと_umetomo_氏の相性は抜群で、短時間で多くのいいね!を獲得しました。
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まとめ
今回はインフルエンサーマーケティングの概要やメリット、注意点や成功事例もご紹介してきました。
新時代の企業宣伝手法であるインフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーと協力して投稿を作ることで大きな宣伝効果を見込めます。ただしインフルエンサーとの相性や、ステマにならないようにするなど導入時は注意点を忘れないでください。
ぜひインフルエンサーマーケティングを活用して、自社の商品やサービスを多くの方に知ってもらいましょう。
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