アメリカでは、正社員として雇用されていても副業で別の収入源を用意している方がたくさんいます。日本では副業というスタイル自体が一般的ではありませんでしたが、インターネットの普及などにより徐々に副業が広まっている最中です。
リモートワークで可能な副業には、さまざまな種類があります。企業としてはリモートワークで副業している人材を上手く確保すれば、さまざまなメリットを受けられます。
今回はリモートワーク活用に興味のある方向けに、リモートワーク副業が可能な仕事一覧や企業が副業をしている方に依頼を掛けるメリット、そして依頼を掛ける方法などを詳しく解説していきます。
目次
リモートワーク副業が可能な仕事一覧
リモートワーク副業が可能な仕事には、次のようなものがあります。
・経理などの事務業務
・Web制作やサーバー構築、ソフトウェア開発など
・Webマーケティング
・記事制作代行
・アンケート
経理などの事務業務
経理処理などの事務業務は、企業で必ず発生する作業です。しかし同時に生産性はあまりなく、時間も掛かるため企業としては作業時間を削減し付加価値の高い仕事に時間を割きたいというのが本音です。
経理などの事務業務はアウトソーシングしている企業が多く、副業としても時給単位で働きやすいです。
Web制作やサーバー構築、ソフトウェア開発など
Web制作やサーバー構築、ソフトウェア開発などもよく企業がアウトソーシングを行います。
企業が宣伝を行う際、Webサイトを制作して公開するのが当たり前の時代になりました。またソフトウェアを開発して、自社の業務効率化に利用したり外部に提供したりといった計画を立てているところもあります。しかし自社で一から本格的なWebサイトやソフトウェアを開発するには、膨大な時間と手間が掛かります。
そこでアウトソーシングを行い、必要なサーバー構築も含めて作業を代行してもらおうとする企業が増加中です。Webデザイナーやエンジニアを本業とする方にとって、関連のある副業は狙い目になっています。
Webマーケティング
Webマーケティングは、アナログのマーケティング手法に代わって主流になっています。しかし社内でWebマーケティングを効果のあるやり方で実行できている企業は、多くはありません。
・制作の実行
・取得したデータの細かい分析
・分析内容を次の施策にフィードバック
といった一連の作業は、時間も掛かりますし長期で物事を考えるスキルも必要です。Webマーケティングに時間を割けない企業は、アウトソーシングしてマーケティングを代行してもらおうと考えます。
Webマーケティングの勉強中であったり、すでにWebマーケターとして活躍している方などが副業としてWebマーケティングを行います。
記事制作代行
現在では、「コンテンツマーケティング」として記事を自社Webサイトに掲載し、長期的な集客を狙おうとする企業が増えています。中小企業でも魅力的な記事を掲載できれば、大企業に特定のキーワード検索に負けないで集客が可能です。
ただし質の高い魅力的な記事を書くためには、それなりのコツとノウハウが必要です。社内で他の仕事が複数発生している場合は、記事制作のみに時間を取ることはできないでしょう。
現在では、Webライターとして複数の方が活躍しています。Webライターは企業から記事を受注しながら、同時に自分のスキルを磨いてさらなる仕事受注につなげようとします。
アンケート
企業としては、ターゲットユーザーから意見を収集して新規商品やサービスなどの開発に役立てたいときもあります。しかし企業内だけだと集められるターゲットユーザーは限られており、広く意見を募集するには限界があります。
そこでアンケートサイトなどを使って広い一般ユーザーにアンケートを行い、意見データを収集しようとする企業も増えています。アンケートなどの作業は単純で誰でもできるので、副業初心者からも人気が高いです。
副業をしている方に企業が依頼を掛けるメリット
副業をしている方に企業が依頼を掛けると、次のようなメリットがあります。
・安くアウトソーシングができる
・優秀な人材に仕事を任せられる
・フリーランスになった際、長期的に複数の仕事を依頼できるようになる
安くアウトソーシングができる
通常経理やWeb制作、Webマーケティングなどを他の専門業者に代行してもらうと、かなりの費用が掛かります。費用的な問題で、依頼を掛けるのをあきらめたところもあるでしょう。
しかし副業としてリモートワークを行っている方に依頼を掛ければ、企業側が自由に報酬などを設定できます。相場からあまりに低い報酬設定はコンプライアンス的にもよくないですが、副業リモートワーカーは個人で活躍しているのもあり安値で依頼を受けてくれやすいです。
このように安くアウトソーシングが可能なのが、副業をしている方に依頼を掛けるメリットです。
優秀な人材に仕事を任せられる
副業で仕事をしている方には、高いモチベーションを持っている方も多いです。もちろんアンケート回答など軽いお小遣い程度にしか副業をやっていない方もいらっしゃいますが、本格的な方は本業と同じように仕事をこなします。
自社だけでは、確保できる人材に限度があります。副業リモートワーカーにまですそ野を広げれば、優秀な人材を確保してアウトソーシングが可能です。
フリーランスになった際、長期的に複数の仕事を依頼できるようになる
副業リモートワーカーの中には、将来的にフリーランスとして自由に働きたいと考えている方も多くいらっしゃいます。フリーランスになれば副業ではなく受け持っていた仕事が本業になるので、より多くの時間をアウトソーシングされた仕事に費やせます。
副業リモートワーカーの内に関係を持っておけば、将来的に長期間仕事をアウトソーシングしやすくなります。仕事に関して他の副業リモートワーカーをいちいち探し出すのは手間が掛かりますし、関係を持っておくのは重要です。
実際に副業をしている方に企業が依頼を掛ける方法
副業をしている方に企業が依頼を掛けるには、次のような方法があります。
・求人サイトで副業の依頼を行う
・クラウドソーシングサイトを利用する
・SNSを利用して発注を行う
求人サイトで副業の依頼を行う
パート・アルバイトや正社員などの募集は、求人サイトなどを使って行われます。そして副業として、一部の仕事を切り分けて求人サイトで募集することも可能です。
普段使っている求人サイトがあれば、通常の募集を行うように副業の募集を掛けられます。
クラウドソーシングサイトを利用する
副業リモートワーカーを捕まえる代表的な方法の一つが、「クラウドソーシング」サイトでの募集です。求人サイトより副業に関して特化した仕様になっており、副業目的のリモートワーカーが多く在籍しています。
ただし募集を行うには、
・実績があるか
・サービスからプロ認定を受けているか
・自社がアウトソーシングしたい仕事に合ったスキルを持っているか
などをよく確認して募集を掛ける必要があります。
SNSを利用して発注を行う
最近では、SNSを利用して仕事を募集するリモートワーカーが増えてきました。リモートワーカーはSNSで有益な情報やプロフィールなどを公開して、仕事が来るのを待っています。
企業としてはSNSをこまめにチェックし、仕事を依頼したい副業リモートワーカーを見つけるのも有効な手段となります。
ただしSNSには大量のユーザーがいますから、その中から副業リモートワーカーを見つけるのにはキーワードを工夫するなどちょっとしたコツが必要です。
まとめ
今回はリモートワークでこなせる副業の一覧、そして企業が副業リモートワーカーに依頼を掛けるメリットや依頼方法などをご紹介しました。
日本では働き方改革が推進され、その中で副業リモートワーカーの数も増えています。企業としては副業リモートワーカーを上手く確保することで、低コストでアウトソーシングを行ったり、継続的に発注を行って関係を持ったりとさまざまなメリットを受けられます。
ぜひ副業リモートワーカーを上手く活用して、事業を成長させてみてください。