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どこまでアウトソーシングする? IT分野における懸念材料と解決法

どこまでアウトソーシングする? IT分野における懸念材料と解決法_1

クラウドの導入など、インターネットによる様々なサービスは、企業の生産性を向上させていくためには必要不可欠です。
そしてそういった考えのもと、積極的に新たなツールの導入に踏み出す企業も世界中で急増しており、その流れはもちろんIT業界でも盛んに行われています。
IT企業では人材不足は深刻な問題になっており、自社製品の開発や研究といったコア業務に自社社員を配置し、その他の維持・管理業務にあたるものは、アウトソーシングしている企業が多くあります。
様々なプラス効果を得られる反面、IT分野ならではのセキュリティなどの問題もあるため、アウトソーシングの際には、委託する業務と自社で行う業務の線引きをしっかりしておくことが大切なのです。

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目次

アウトソーシングによって、生産性の高い組織づくりへ

アウトソーシングによって懸念される問題を必ず視野に入れる

責任範囲のラインを明確にした契約を

アウトソーシングによって、生産性の高い組織づくりへ

IT企業は、社員数が少ない企業も多く、一人のエンジニアが複数の業務を担当するといったことが日常的に行われています。
問い合わせ対応やシステムの保守管理と並行して、開発などのコア業務を行わなければならないため、一人当たりの社員の業務負荷は非常に大きくなりますし、その割に生産性は高くないというのが現状です。

激流の真っただ中にあるIT分野にとっては、短時間で自社の興亡が決まることもあります。
その中で高いクオリティーと独創性やツールとしての信頼性を保っていくためには、自社社員総出で、新たなシステムやサービスの設計・開発などに注力していくことが望まれますし、組織内のムリ・ムダは徹底して省くことが必要です。

システムの保守や維持管理は、新たに専門性の高い人材を投入する必要がありますが、そのための採用や審査、入社後の教育などに対して必要な手間は、外部のプロに任せることでゼロにすることができます。

そうすることで、企業は余分な労力やコストを最小限に抑えた状態で、収益へとつながるコア業務に集中することができ、組織全体でのコスト削減と生産性の向上の両方の効果を得ることができるのです。

関連ページ:ITのアウトソーシングとは?

アウトソーシングによって懸念される問題を必ず視野に入れる

自社の機密情報が漏洩するというセキュリティ上の問題が起こるリスクはIT分野のアウトソーシングには付き物です。
情報の不正利用や漏洩が起こらないよう、業務を丸投げするのではなく、自社社員が管理・監督できる体制作りは、IT企業のみならず、すべての企業にとって必要不可欠です。

また、委託先のITスキルが低い場合や、適切なサービスを提供しないなどの問題が起こると、企業全体の業務遂行に支障が出たり、トラブル対応のための人員や時間を捻出する必要が発生したりします。また、そのためのコストも新たに発生するといったように、芋づる式でマイナス効果が広がってしまいます。
そのような問題に備え、経営陣だけでなく、技術的な知識や経験が豊富なスタッフも含めた社内会議を行い、想定されるリスクとその対応策をふまえて慎重に検討しなければなりません。

関連ページ:アウトソーシングするなら知っておきたいRFP作成のポイント

責任範囲のラインを明確にした契約を

どこまでアウトソーシングする? IT分野における懸念材料と解決法_2
一般的には、ITアウトソーシングの場合、SLA(サービス・レベル・アグリーメント)という取り決めが両者間で締結されます。サービス内容の定義や範囲、達成目標などが細かくまとめられるのですが、このSLAを作成する際に最も重要なのが、トラブル発生時の責任範囲と対応についてです。

起こりうるトラブルをあらかじめ細かく想定すること、そして、対応策や判断基準などを設定していくことで、自社社員が責任を負って担う業務と、外部に委託してよい業務とが選定されていきます。

ITアウトソーシングを専門とする会社が提供するサービスの中には、システムの設計から開発、営業戦略や運用までをトータルで請け負うものも多くあります。
外部の豊かな技術と知識を手軽に導入できることは、自社の成長を加速させていく上でもとても有益なことですが、お互いの生存領域を守らなければ、存続も危ぶまれる事態を引き起こしかねません。

企業の俊敏性と柔軟性がより重要視される現代だからこそ、自社の力が存分に発揮できるためのアウトソーシング利用を、しっかりと検討することが大切なのです。

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