突然ですが「API」とは何か、と聞かれたとき、あなたは詳しく説明ができますか?
APIはアプリケーションを作る上で重要な仕組み。APIを使うと時間を短縮して、そして簡単にアプリケーションを作ることが可能になります。
今回はAPIの概要、そして利用方法や実際のAPIサービスについてご紹介します。エンジニアの方も、この機会にぜひAPIとは何かもう一度おさらいをしてみてください。
目次
APIの概要
APIとは「Application Programming Interface」の略称で、「あるアプリケーションから、別のソフトウェアのプログラムを呼び出して操作するためのインターフェース(つなげてリンクさせる)」仕組みのこと。
アプリケーションの開発者というのは、そのアプリケーションを構成する機能をプログラミングして作成していきます。しかし例えば金融機関系のプログラムでいえばアカウントへのログイン、口座の入金額や残高の確認など、全ての金融機関系のソフトで共通して使う機能までいちいちプログラミングしていては開発に無駄な時間がかかります。
この問題を解決するのがAPI。ソフトウェア会社などが作った機能組み込み用のプログラムを自分のアプリケーションに導入することで、外部のソフトウェアと自分のアプリケーションをリンクさせ、外部ソフトウェアの機能を呼び出すことが可能。APIで呼び出している機能の記述は省き、アプリケーション独自の機能だけをプログラミングすれば開発時間を削減し、業務効率化が狙えます。
API導入はユーザーにもメリットがあります。例えばアプリケーションログイン用アカウントの新規作成というのは、姓名や住所、電話番号や趣味・趣向など、いろいろなことを入力しないといけません。これはユーザーにとってきつい作業で、時間もかかります。
外部サービスのログイン機能をAPIで呼び出して自分のアプリケーションで利用すれば、その外部サービスのアカウント情報で簡単に自分のアプリケーションへもログインしてもらえて便利。また大手企業のログインAPIを使えば、セキュリティ性が高いので安心して利用できます。
APIの利用法
APIの概要については何となくお分かりいただけたと思いますが、実際にAPIを利用するにはどうしたらよいのでしょうか? ここではその手順を大まかに解説していきたいと思います。
1.APIの利用登録を行い、APIキーとシークレットアクセスキーを入手する
まずAPI配布サイトへアクセスし、連携させたいアプリケーションをサイト内で登録します。この部分の登録を間違えるとうまくAPIでソフトウェアを呼び出せなくなるので、慎重に行いましょう。そして最後にAPIキー(API利用時のID)とシークレットアクセスキー(API利用時のパスワード)を入手します。
場合によってはアクセストークンなど他の情報もAPI利用時に必要な場合があるので注意してください。
2.アプリにAPIキーとシークレットアクセスキーを登録する
続いて自分のアプリケーション側にもAPIキーとシークレットアクセスキーを登録します。これで自分のアプリケーションからAPIを使って登録先のソフトウェアを利用できます。
3.実際に利用してみる
APIというのはエラーが起きる場合もあり、実際に動かしてみるまでは自分のアプリケーション環境でうまく起動するか分かりません。失敗するのを前提にして使い方を調べながら、処理が成功するまでいろいろな呼び出し方を試してみましょう。
またぶっつけ本番でAPIを利用するのは危険なので、アプリケーションリリース前にテスト環境でAPIの動作確認をしてください。
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APIの事例
ここからは、実際に配布されているAPIについて紹介していきたいと思います。
・Google Maps API
・Amazon API
・Twitter API
・YouTube API
・Google Maps API
Google Mapを呼び出してマップ表示および機能を使うためのAPIです。企業の位置情報表示など、ウェブサイトでよく使われているAPIです。
・Amazon API
Amazon内の商品の値段などを調査したり、値段変動をグラフで表示したりと、Amazonの商品リサーチができるAPI。いわゆるせどりといった副業をされる方が多く利用するAPIです。
・Twitter API
「Twitter」の提供するAPI。ツイートの埋め込みや分析などが可能になり、SNSを活用して販促しているならばぜひ活用したいAPIになっています。
・YouTube API
「Youtube」の提供するAPI。Youtube動画の埋め込みや購読用ボタン、閲覧数などの分析ができる汎用性の高いAPIです。サイト制作サービスでもよく利用されています。
まとめ
今回はAPIの概要や利用方法、そして実際のAPIサービスについてもご紹介しました。アプリケーションの開発時間の長さや開発ハードルの高さを払拭してくれるAPI。基本無料で利用できるので、興味のあるものを組み込んでみてテストしてみるのには持って来いです。ぜひ皆さんもAPIを活用して、ユーザーの悩みを解決できるアプリケーションを作ってみましょう。
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